インドは巨大な人口をかかえ、他の多くの国と比較し、理数系の学位取得者の割合が高い状況にあります。世界規模で見ても、毎年多くの理数系、特にIT系の高度人材を輩出し続けているIT人材大国と言えます。そんなインドのIT系人材の人気の背景と採用に向けての取り組みについてご紹介いたします。
【インドのIT人材の魅力】
・絶対数が多い:
若手~中堅技術者の大きな人材プールが存在します。さらに 毎年100万人もの新卒者が輩出されます。
・優秀な技術者が多い:
専門性の高い技術力を持つ技術者が多く存在します。
・向上心とチャレンジ力:
仕事や自らの稼ぎに対する向上心が高く、このことは仕事への意欲や取組み方として様々な形で現れます。このような意識が組織や組織内の個々人に対し、ポジティブな影響を与えることも少なくありません。
・英語力:
インドには地域ごとに多くのローカル言語があります。ただ、大学等の高度教育は英語で行われることが多く、このため多くの技術者が英語での読み書きやコミュニケーションを支障なく行うことができます。
【高い能力とプレゼンス 】
インドのIT技術者、特にITI(インド工科大学:Indian Institutes of Technology)をはじめとした難関工科系大学の卒業者は世界中の大手企業から熱い視線を受けています。実際、国外の大手ITベンダー等に採用され、海外で働く技術者が大変増えています。インド人技術者の採用に関して、これまで日本の企業は欧米企業に比べ大きく出遅れていましたが、一部日本企業ではインド人技術者の採用に力を入れだしています。先端IT技術のエンジニアを中心に、今後も一段とインド人技術者の需要は高まると考えられています。
【インド人技術者の採用に向けた取り組みのポイント】
■新卒者の採用:
・インドの大学との連携
・採用時期、採用の仕組み等の情報を得る(地域や大学により異なるケースも多い)
・現地でのイベントへの開催・参加やリクルート活動の実施。オンラインも活用する
■中途採用:
・企業、また日本に関するプレゼンスを知ってもらう機会の創出(イベントへの参加等)
・口コミや知り合いを介しての紹介
・LinkedInの活用
・エージェント、特にインド人エージェントの活用
インドと日本は長い有効関係の歴史があります。日本の食やカルチャーに興味を持つ人々も増加傾向にあります。今後はさらに人的交流を深耕し、経済・産業面でも永続的なパートナーとしての関係性構築が望まれています。